こんにちは、まいこです(^^)
前回では、自力治療の限界を感じ、意を決してネットで評判の皮膚科へと息子を連れて行ったところまでお話ししました。
実は、この病院を見つけるまでにも必死の思いがありました。 ネットで探しまくって、ようやく見つけた皮膚科。ここの院長先生のプロフィールに「自身も小学生の頃からひどいアトピーだった」と書かれているのを見つけたんです。
「この先生なら、私たちの辛さを分かってくれるかもしれない…!」 そんな最後の希望をかけて、少し遠くても足を運ぶことを決めました。
さっそく先生に今までの経緯と、私のステロイドへの不安な思いをすべて伝え、診察をしてもらいました。 先生からの診断は「見た目にアトピー特有の症状がはっきりと出ている」というもの。
さらに、持参していた以前の病院のアレルギー検査報告書を先生に見せました。 実は前回の病院では、「ダニ、ハウスダスト、カビ、花粉症の数値が特に高い」と言われただけで、肝心の「IgE値」については何も触れられていなかったんです。
なので私はこの数値の意味を知らずにいたのです。
しかし、その報告書を見た先生の顔つきが、一瞬で変わりました。
「お母さん、これはかなりの重症レベルです」
非特異的IgE(総IgE)の値が12,145というのは、尋常じゃなく高い数値でした。 ちなみに、成人の総IgEの正常値は「170 IU/mL以下」と言われているそうです。
正常値170以下に対して、息子の数値は1万超え……。

(ちなみに帰宅後、1年前に花粉症を調べたときのアレルギー検査結果を見返してみたら、その時のIgE値は3,659でした。わずか1年でここまで跳ね上がっていた事実に、後から本当にびっくりしました)

💡 まいこのアレルギー豆知識:非特異的IgEとは?
非特異的IgEとは、体の中にあるアレルギー原因の「総量(合計)」のことです。
アトピー性皮膚炎のほかに、気管支喘息や花粉症、アレルギー性鼻炎などでも数値が上がります。
(その他にも、肝臓の病気、免疫の病気などでも数値が高くなることがある、体の中の重要なサインです)
ネットの「脱ステロイド」や「ステロイドは怖い」という言葉を盲信して、良かれと思って自力治療を頑張っていた半年の間に、息子の体の中では手のつけられないほどの大火事が起きていたんだ……と、先生の説明を聞いてガク然としました。
提示された治療方針と、真っ白になった頭
提示された治療方針を聞いた瞬間、私の頭は真っ白になります。
当時の私は、皮膚に塗るステロイドですら「怖い!絶対に嫌だ!」と頑なに拒んできたんです。それなのに、先生の口から出た言葉は想像以上に重いものでした。
「お母さん、今の状態だと外から塗るだけじゃとても追いつきません。いったん体の中の火事を消すために、ステロイドの内服(飲み薬)と塗り薬、両方で治療していきましょう」
えーーーーーー!!!!!
(心の叫び)
塗るのすら嫌で逃げ回っていたのに、まさかそんなラスボス的なものを体の中に直接インするなんて……。当時の私にとっては、目の前が真っ暗になるような宣告でした。
先生の優しさと、目の前の綺麗な肌
そんな私の様子を見て、先生は優しく言葉を続けてくれました。
(きっと、私があまりに見事な「抜け殻」になっていたからだと思います。笑)
「お母さん、ステロイドが怖いっていう気持ちは本当によく分かりますよ。僕も小さい頃からアトピーだったから、その辛さは身に染みて知っています。でもね、ステロイドは正しく使ってうまく付き合えば、ちゃんとコントロールできるお薬なんです」
そう言って、先生はご自身の腕をまくって息子に見せてくれたんです。
「ほら、この辺りは昔掻きすぎて色が黒ずんじゃってるけど、こっちの皮膚なんかはすごく綺麗でしょ?今では、ほとんど保湿だけでこの状態を保てているんだよ」
目の前で見せてもらった、元アトピー患者である先生の綺麗な肌。 そして先生は薬のことだけでなく、食生活の大切さや、体を清潔に保つこと、寝具を頻繁に洗うことなど、日常のケアについても色々と丁寧に教えてくれました。
ついに、本当の意味で腹をくくった瞬間
12,145という突きつけられた現実の数字、目の前で痒みと痛みに苦しんでいる息子の姿。そして、私たちの心に寄り添って道を示してくれた先生の言葉。
これらをすべて受け止めたとき、私はついに、本当の意味で腹をくくりました。
「もう、私のこだわりや恐怖心で、これ以上息子を苦しめるのはやめよう。この先生を信じて、一度ちゃんとステロイドと向き合おう」
こうして、我が家の本当の「正しいアトピー治療」がスタートすることになりました。